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通勤時間の過ごし方

社会情勢の変化によってリモートワークの導入が進みましたが、「仕事とプライベートの切り替えがしやすい」「社内コミュニケーションが取りやすい」などオフィス回帰の流れも見られます。オフィスで仕事をするビジネスパーソンにとって、周りと差をつけるために重要となるのは通勤時間の過ごし方です。勉強やリラックスの時間に当てるなど、通勤時間の過ごし方を意識することで、より“デキる”ビジネスパーソンに一歩近づくことができます。では、どのように通勤時間を過ごせば良いのか、を紹介していきます。

更新日:2024年7月1日

1年にかかる通勤時間は300時間超え

そもそも、私たちはどれだけの時間を通勤に当てているのでしょうか?総務省の調査によると、全国のビジネスパーソンの1日の往復通勤時間の平均は1時間19分とのことです。つまり月に20日出勤すると考えると、年間300時間以上を通勤時間に当てていることになるのです。
出典:総務省統計局(https://www.stat.go.jp/data/shakai/2021/rank/index.html)

この通勤時間は、世界の主要14カ国の中で2番目に当たります。最も通勤時間が短いアメリカは、平均すると往復48分とのことです。一方、最も通勤時間が長い国はベルギーで、平均通勤時間は1時間23分です。他国と比べても、日本人の通勤時間が長いことが分かりますね。

一般的に、日本では郊外から都市部へと通勤します。そのようなスタイルを持っているため、多くの時間を通勤に費やしています。これだけの時間を何もせず過ごしてしまうのはもったいないですよね。通勤時間の過ごし方によって、成長や仕事の質にも差が出てくるのはいうまでもありません。では、具体的にどのように通勤時間を過ごせばよいのか?まずは通勤時間が30分未満の場合の過ごし方について見てみましょう。

通勤時間が30分未満の場合は情報収集や運動不足の解消を

通勤時間が30分未満の場合は、さっと取り組めるもので時間を過ごすのがおすすめです。ここでは、情報収集とタスク管理・運動不足解消の3つに分けて紹介します。

情報収集

新聞を読んで情報収集に努めるのは一つの過ごし方として挙げられます。短い時間でも、新聞の見出しを確認するだけでもニュースの肝は分かります。車通勤などで新聞を確認することが難しい場合は、社内でラジオを聴くだけでも情報を得ることができるでしょう。

自分の興味のある分野に関するポッドキャストを聴くことも、おすすめの過ごし方の一つです。英語でニュースを配信しているポッドキャストもあるため、情報収集と同時に英語の勉強のために通勤時間を活用することもできます。通勤時間を有意義に過ごすためにも、新聞やポッドキャストを使った”粋な”情報収集を取り入れてみても良いですよ。

タスク管理

出社して最初に行うことが「1日のスケジュール確認/タスク管理」という方も多いのではないでしょうか。朝の通勤時間にスケジュールを確認し、タスク管理を行うことで、その日1日がスムーズに進みます。通勤時間中にスケジュールに目を通し、優先順位の高いタスクをリストアップしておきます。この段階で、余裕を持って取り組むべきタスクと、即座に対応する必要があるタスクを明確にしておきましょう。

タスク管理ではToDoリストを作って管理している人も多いはず。でも、もっと効率化を図るために、例えば、以下の評判のアプリを使ってみるのも、いいのでは?

  • ToDoリストニュースアプリのようにスワイプで切り替えられるタブ型ToDoリスト
  • Tick Tickクラウドによって全てのデバイスでタスクを同期可能
  • DoHabitドットで毎日のタスクを見える化、タスク完了で達成感が得られる
  • Notionメモ、タスク、Wikiなどオールインワンワークススペース
  • Focus To Doポモドーロタイマーとタスク管理を組み合わせたアプリ
  • スマート手帳1つで4役、カレンダー、Todo、日記、メモが入力可能
  • ホーム画面に貼れるメモ帳ホーム画面に付箋メモを貼れる

運動不足解消

忙しいビジネスパーソンは運動不足になりがちです。身体を動かさないといけないと分かっていても、なかなかその時間が取れないですよね。通勤時間を有効活用したくても「自転車や徒歩通勤じゃないので運動ができない」と考える方もいるかもしれませんが、電車でもできる簡単な運動があります。例えば、電車であればつま先立ちをするだけでも足の筋肉を鍛えることができます。ヒップが気になる方は、吊革につかまった状態でお尻の穴を締め、かかとを浮かせて5秒キープすることを繰り返すだけでも効果てきめんです。たかが30分、されど30分。些細な時間でも情報収集や運動不足解消にあてることで、有意義な通勤時間に変わります。

通勤時間に30分~1時間かかる方は資格の勉強や読書でスキルアップ

通勤時間に30分~1時間かかる方は、ある程度集中して何かに取り組めます。資格の勉強や読書をルーティンワークとして、知見を広げてみてはいかがでしょうか。

資格の勉強

ある程度まとまった通勤時間がある場合、スキルアップのため資格の勉強に取り組んでみるのはおすすめ。資格の勉強に取り組むためには分厚いテキストを用意したりノートを持ち歩いたりと、準備が面倒に感じるかもしれませんが、昨今ではスマホアプリで勉強もできるようになりました。

勉強を効率的に進めるには、毎日の学習を習慣づけることが重要です。その点、スマホアプリはパッと開いてすぐに勉強を始められるため、有効な手段です。もちろん音声学習も取り入れられるため、自分に合った方法を自分のペースで模索するのも有意義な時間の使い方といえます。

社会人に人気の資格は以下となります。やはり通学よりも通信が人気で、資格取得のための平均勉強時間は、年間300時間ほどだそうです。冒頭でお伝えした日本人の1年間の通勤時間も300時間以上でしたので、1年間での資格合格を目標にするのも良いかもしれませんね。

  • 1位宅地建物取引士
  • 2位ファイナンシャルプランナー
  • 3位行政書士
  • 4位MOS
  • 5位社会保険労務士

読書

通勤時間を読書に当てることは、今でもやっぱり基本で定番といえるでしょう。社会人になっても勉強は続けなければならないもの。読書は知識が身につくだけでなく、論理的な思考力や集中力など、ビジネスパーソンとしての成長に欠かせない要素が鍛えられます。

仕事に関係する本だけでなく、小説を読んでみることで気分転換にもなりますよ。スキルアップのための読書と捉えるのではなく、ストレス解消のための読書と考えると、これまで読書を毛嫌いしていた方も本を手に取りやすくなるのではないでしょうか。仕事で忙しい毎日を送っていると、ついついストレスが溜まってしまいますが、読書はそのストレスを和らげるための一つの方法です。本を読むことが難しい場合でも、オーディオブックを活用することで音声にて本の内容を聴くことができますよ。

1時間以上を通勤時間に費やしている場合はエンタメでリフレッシュもあり

通勤時間が1時間以上かかる場合は、リフレッシュのために時間を使うのもありです。会社では多くの方が仕事や人間関係など、さまざまなことに気を配っているのではないでしょうか?通勤時間まで気を張っていると、正直疲れてしまいますよね。会社で過ごす8時間で、高いパフォーマンスを出すために、通勤時間こそエンタメでリフレッシュするのもおすすめです。

映画鑑賞

映画鑑賞をはじめとした趣味ために時間を過ごすことで、通勤時間を楽しむための時間に変えられます。仮に電車で1時間かけて通勤する場合、往復2時間かかるため映画を1本観られることになります。月に20日出勤するとすれば1カ月で20本、1年で240本もの映画を見ることができますね。物語の世界に没頭することで、通勤時間を日々のリフレッシュタイムとすることができるのです。

仮眠

電車通勤の場合は通勤時間を仮眠に当てることも一つの過ごし方です。30~1時間の仮眠を取ることで頭をリフレッシュでき、仕事に打ち込むことができます。効果的な仮眠には、主に以下のような効果が期待できます。

  • 疲れがとれる
  • 判断力や集中力が上がる
  • やる気がアップする
  • 業務効率が上がる

そもそも日本人の睡眠時間は世界的に見ると短く、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中では最下位というデータがあります。
出典:OECD(https://www.oecd.org/

通勤時間を仮眠に当てて、仕事のパフォーマンスアップを期待するのも良いですね。自分が一番リラックスできる過ごし方をするのが1番です。

通勤時間にあえて何もしないというのも一つの考え方

ここまで通勤時間を活用して何かに取り組むといった過ごし方をご紹介してきましたが、あえて何もしないという選択肢もありです。ストレスがかかる日々のなかで、通勤時間を何もしないリラックスタイムとするのも1つの考え方。

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ただ何もせず、外の景色をぼーっと眺めているだけでもリラックスできます。また、電車通勤の方におすすめなのは瞑想を実践することです。座席に座っている際に背筋を伸ばして浅く座ります。頭を首に乗っけるイメージでリラックスし、軽く目を閉じてみましょう。そのまま「吸う」「吐く」といった自分の呼吸に意識を向けてみて、そのまま呼吸だけに意識を向けて何も考えずただ時間を過ごします。最初は意外と難しく感じるかもしれません。思わず今日やらなければならないこと、昨日楽しかったことなど雑念が浮かびます。その雑念を消そうとするのではなく、雑念が起こっていることを受け止めてまた呼吸に意識を戻していきましょう。慣れてくれば、5分、10分と瞑想の時間を伸ばしていくことができます。

日々変化していく現代。通勤時間を何もしないで過ごし、穏やかな気持ちでいるのは贅沢な時間です。

自分スタイルの通勤時間の過ごし方でデキるビジネスパーソンに

通勤時間は忙しいビジネスパーソンにとって貴重な時間の1つです。少なくない時間を通勤に当てていることを意識し、「どうすれば有意義に過ごすことができるか」と考えることが大切なのです。

今、通勤時間をどのように過ごしているでしょうか?疲れがたまっているときは仮眠の時間に当てたり瞑想したりすることも有意義な過ごし方です。将来何か目標があり、目標達成のために勉強をすることも良い過ごし方でしょう。いずれにせよ、自分の状態を知り、自分スタイルの通勤時間を過ごせるビジネスパーソンは「デキる」ビジネスパーソンだといえるのです。通勤時間は自分のためだけに使える贅沢な時間だと捉え、自分を磨いていきましょう。

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