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メタバースとは?注目される理由や活用事例を解説-会議のお役立ち情報

メタバースといえば、近年、メディアやSNSでも大きく取り上げられており、一度は耳にしたことがある方も多いでしょう。いわゆる「仮想空間」を意味する言葉ですが、現実世界にあるわけではないため抽象的な印象を持たれがちです。メタバースはゲームやファッション、経済活動において幅広く活用されており、さらなる成長が期待されています。今回は、メタバースの概要や注目される理由、活用事例などを詳しく見ていきましょう。

更新日:2023年07月17日

メタバースとは?VRとの違いは?

メタバースは「Meta(高次・超越)」と「Universe(世界・宇宙)」を組み合わせた造語で、1992年に登場した概念です。明確な定義があるわけではありませんが、現在は「3次元の仮想空間」を指して使われます。メタバースはインターネット上にで構成されており、「アバター」と呼ばれる自分の分身を作って仮想空間内で様々な活動を行うのが特徴です。新しい概念でありながら、その可能性は高く評価されており、すでにゲームやエンターテイメント、ビジネスなど幅広い分野で導入されています。

一方、VRは「バーチャル・リアリティ」の略称です。メタバースが「仮想空間」を表すのに対して、VRは「仮想現実」を意味しています。仮想空間で起こっていることを実際に体験するための手段や技術の総称であり、VR機器を使うのが特徴です。

メタバースが注目される理由・背景

新しい概念であるメタバースが、短期間でここまで注目されるようになったのはなぜでしょうか。その背景には、テクノロジーの進化だけでなく、近年、飛躍的に変化した私たちの生活も影響しています。そのほか、Facebookの参入も1つの要因です。続いては、メタバースが注目される理由や背景を、3つの角度から解説します。

テクノロジーの進化

近年、インターネット回線の高速化やデバイスの高性能化は、目を見張るものがあります。こうしたテクノロジーの進化は、メタバースが注目される理由の1つです。

また、VR技術の進化もメタバースの浸透を後押ししています。従来のVRゴーグルは、重量があり性能もさほどよくありませんでした。しかし、技術の進化によって軽量化が進み、ワイヤレス対応になるなど気軽に使えるようになったことから、一般家庭にも普及し始めています。

さらに、ブロックチェーン技術やNFT(Non-Fungible Token)のが実用化されたことも影響しています。
「ブロックチェーン技術」とは、取引の履歴を関連づけて記録できる技術のこと、技術とは、非代替性トークンとも呼ばれ、コピーできないデータのことです。

ブロックチェーン技術によってインターネット上で自由に買い物をすることができ、NFTで自身が買ったものの所有権を証明できるようになりました。つまり、それらの技術のおかげで、メタバースでのショッピングが可能になったのです。

生活様式やコミュニケーション方法の変化

ここ数年で新型コロナウイルス感染症が爆発的に広がり、自宅で過ごす時間が増えたこともメタバースが注目され始めた理由の1つです。感染拡大を懸念して、他人と対面で話す機会が減ってしまったことを受けて、ビデオ通話やオンライン会議などコミュニケーションのデジタル化が進み、非接触型の手段が浸透しました。

メタバースもこうしたコミュニケーションツールの延長線上にあり、アバターを通じて仮想空間上でリアリティのあるコミュニケーションを可能にしています。

また、メタバースを活用したイベント開催も増えてきました。
例えばTCフォーラムのミーティングスペースAPではリアル会場とメタバース会場を併設して、展示会・セミナーイベントを開催しました。イベントの概要を知りたい方は、「7/28(木)『"新しい明日"との出会い展」開催!!』」 をぜひご覧ください。

Facebookによる本格参入も一因に

2021年、Facebookがメタバースへ巨額の投資を発表しました。併せて社名を「Meta」に変更し、メタバース事業に本格参入する構えを見せたことも、メタバースが多くの注目を集める一因になったといえます。Facebookの動向をきっかけに、多くの企業がメタバース事業へ次々と参入し始めました。

メタバースの3つのメリット

世界中から注目を集めるメタバースですが、その理由は以下のようなメリットがあるからです。

  • 世界中の人々とコミュニケーションが取れる
  • ビジネスにも活用できる
  • 仮想空間を活用したイベントの実現

続いては、これらのメリットについて詳しく見ていきましょう。

世界中の人々とコミュニケーションが取れる

メタバース内でアバターを通して行うコミュニケーションは、場所や時間にとらわれる必要がありません。いくら距離が離れていてもアバターを通して交流が可能です。さらに、知人や友人はもちろん見知らぬ人とも気軽にコミュニケーションが取れるのも魅力でしょう。

また、ゲームやプライベートだけでなく、ビジネスにおいても社員間のコミュニケーションツールとして活用されています。パソコンやスマホなどのデバイスとインターネット環境さえ整っていれば、いつでもどこでも仮想空間にアクセスして気軽にコミュニケーションが取れる点は、メタバースの大きなメリットといえるでしょう。

コストカット・ビジネスチャンスの拡大が可能になる

新型コロナウイルス感染症の蔓まん延もあり働き方が見直されて、最近はテレワークを導入する企業が増えています。例えばオフィスを仮想空間に設置して、リアルなオフィスの縮小や閉鎖をすることも可能です。家賃や光熱費、交通費などを削減できる点も、メタバースがもたらすメリットといえるでしょう。

また、仮想空間に店舗を構築すれば新たな収益源の柱になるほか、メタバース内に広告を出せば新しい手法でプロモーション活動ができます。このように、メタバースはアイディア次第で様々な活用方法が期待できるツールです。

仮想空間を活用した非日常体験ができる

メタバースの世界は現実的なデザインできるだけでなく、非現実的なデザインにすることもできます。非現実的なデザインにすることで、現実ではできない体験が可能です。

例えばライブなら、ライブ会場を実際のものライブ会場よりも自由に空間のを自由に構築ができるため、表現の可能性が広がります。ライブの参加者は非日常的な空間の中で、ライブやコンサートを楽しむことができるのです。

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メタバースの3つのデメリット

将来性がありメリットの多いメタバースですが、デメリットも少なからずあります。

  • 没入感による依存リスクがある
  • 導入のハードルが高い
  • セキュリティ面が脆弱
  • メタバース関連の法律の整備がされていない

より効果的にメタバースを導入するためにも、しっかりとデメリットを把握しておくことが大切です。続いては、メタバースの3つのデメリットを解説します。

没入感による依存リスクがある

仮想空間でありながらリアルな世界を体験できるメタバースは、あらゆる魅力がある一方で没入感が大きい点がデメリットです。非現実な世界を堪能する時間が長くなると、依存症になってしまうことも考えられます。度を越えてメタバースに没入してしまうと、日常生活にも支障をきたす恐れがあるため注意が必要です。

導入のハードルが高い

メタバースの世界を十分に楽しむためには、VRヘッドセットやPCなどのデバイスを用意しなければなりません。また、安定したネット環境も必須条件といえるでしょう。さらに、デバイスのスペックによってメタバースの快適性が左右されるため、よりリアルな体験を求めるのであればハイスペックな機器が必要です。

徐々に普及しつつあるメタバースですが、発展途上であり、デバイスは高価で簡単に手に入るものではありません。仮想空間上で製品やサービスを購入する際にも費用がかかるため、気軽に利用できないと思う方も多いでしょう。

リアルなコミュニケーションの希薄化

メタバースの普及によって懸念されているのが、リアルなコミュニケーションが希薄になることです。部屋に籠こもりきりになり、メタバースのみでコミュニケーションを取るような事態にもなりかねないでしょう。

確かに、メタバースは世界中の人々と気軽にコミュニケーションが取れる便利なツールですが、現実世界のような本物の体験が得られるわけではありません。リアルのコミュニケーションには、メタバースでは得られない感動や体験を共有できます。目で見て肌で感じる体験を大切にするためにも、リアルなコミュニケーションも適度に取ることが大切です。

セキュリティ面が脆弱

メタバースのセキュリティ面については、まだ脆弱なところがあります。例えばショッピングに関するセキュリティの課題が挙げられます。

メタバース内では「ウォレット」と呼ばれる仮想通貨を使って買い物を行いますが、ハッキングされてウォレットを不正利用された事例があるのです。

またアカウントの乗っ取りも発生しており、メタバースにおけるセキュリティ対策は、大きな課題の1つです。

メタバース関連の法律の整備がされていない

もしもハッキングで購入物やウォレットを不正利用されたとしても、現在の日本の法律で罰することはできません。その理由はメタバース内でのものの所有権が認められていないからです。

2022年現在では、法的リスクをまとめる程度にとどまっており、法律の整備についてはまだ時間がかかるようです。

出典:経済産業省「令和2年度コンテンツ海外展開促進事業(仮想空間の今後の可能性と諸課題に関する調査分析事業)」

メタバースの活用事例

ここまで、メタバースの概要やメリット、デメリットを詳しく解説しました。メタバースは様々な現場で活用されており、新たなビジネスチャンスとして各業界から大変注目されています。続いては、メタバースがどのように活用されているかを3つの事例から見ていきましょう。

マインクラフトなどのゲーム空間を体験

代表的なメタバースの活用事例の1つとして、ゲームが挙げられます。世界中で多くのプレイヤーがいる「マインクラフト」や「フォートナイト」などは、メタバースの成功事例といえるでしょう。メタバース上でプレイヤーが自由に活動できるほか、プレイヤー同士で会話を楽しむこともできるため、交流の場としても活用されています。

また、ゲームの世界のような非現実的な空間を再現することによって、ユーザーが非日常の体験ができる点も魅力です。ゲームの世界ではメタバースの活用が進行しているのが現状で、今後さらに増えることが予想されます。

メタバース上に自社のストアをオープン

自社のビジネスにおいてもメタバースを活用するケースが増えています。例えばファッションブランドの「H&M」は、メタバース上にバーチャルストアをオープンしました。現実世界と同様に店内を移動できる仕組みになっており、アイテムの購入も可能です。

また、三越伊勢丹では「仮想伊勢丹新宿」をオープンし、同じくメタバース上で商品が購入できる仕組みを構築しました。アプリをダウンロードすると、スマートフォンやタブレットでも気軽に買い物ができるため、場所や時間を選ばずに利用可能です。

そのほか、小売店に限らず商談や会議でもメタバースを活用するケースが増えており、幅広く応用できることが分かります。

ファッションイベントやフェスの開催

メタバースは、エンターテイメントの世界でもジャンルを問わず活用されています。例えば2021年に開催された「TOKYO GAME SHOW」は、初のバーチャル(VR)開催が実現しました。また、東京ガールズコレクションやメタバースファッションフェアなど、ファッション業界においてもメタバースを活用したイベントが増えています。

そのほか、東京・渋谷区が「バーチャル渋谷」という仮想空間を作ってフェスを開催しているように、工夫次第でさまざま様々なイベントを開催することが可能です。

メタバースの将来性

Facebookの参入以降、メタバースの世界には多くの企業が参入を果たしています。市場規模はこの先ますます拡大すると予測されており、2028年には、8,200億ドルを超えるとの見方もあるほどです。今後はビジネスだけではなく医療福祉や地球環境、宇宙など広い分野での活躍が期待されます

また、従来では考えられなかった新たなビジネスが生み出され、雇用創出につながる可能性もあるでしょう。無限の可能性を秘めたメタバースは、次世代のトレンドとして目が離せません。

今回は、メタバースについて詳しく解説していきました。メタバースの登場によって、従来では考えられなかったようなコミュニケーションやビジネススタイルが生まれています。アイディア次第で無限の可能性を秘めたメタバースの今後が、ますます期待されるでしょう。一方でデメリットもあり、特にリアルなコミュニケーションが取れなくなる点は、大変懸念されています。リアルとバーチャルとのバランスを取りながら活用することが大切でしょう。

リアルとバーチャルを併設する場合には、リアルでの場所の確保が重要になってきます。そんなときにおすすめなのが、貸し会議室です。貸し会議室とは、希望のエリア、時間、人数に応じて会議室を借りることが可能です。
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