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eスポーツの発展の歴史や人気ジャンルなどを分かりやすく紹介します!

近年、インターネットの普及に合わせてオンラインゲームが注目を集めています。オンラインでの盛り上がりに合わせて、オンラインでできる「eスポーツ」というスポーツの大会が数多く開催されるようになりました。 eスポーツの大会にあらゆる企業が参入しています。市場拡大に合わせて、今後の参入を検討している企業も少なくありません。 今回は、eスポーツを知りたい方やeスポーツへの参入を考えている企業向けに、以下の3点を中心に解説していきます。

  • eスポーツの定義や歴史
  • eスポーツの市場規模
  • ビジネスとしてのeスポーツのメリット

更新日:2023年05月16日

eスポーツの「スポーツ」とは「楽しむ」という意味

eスポーツは「Electronic Sports(エレクトロニック・スポーツ)」の略称のことです。
ゲームにはさまざまな種類がありますが、eスポーツで採用されるゲームの多くは対人戦のゲームです。

「スポーツ」と称することに、違和感があるかもしれません。
しかし、ラテン語で「スポーツ」は、「楽しむ」、「遊ぶ」といったラフな意味で使われる言葉です。
そのため、肉体的な競技ではなくてもスポーツと呼ばれるようになりました。

eスポーツの定義とは

一般社団法人日本eスポーツ連合では、eスポーツは「Electronic Sports(エレクトロニック・スポーツ)」の略称としています。
より広い意味で、コンピューターゲームやビデオゲームをスポーツ競技に見立てたものと定義付けられています。
「スポーツ」という言葉から、つい直接身体を動かすものと連想したくなりますが、「e」がつくことで意味が変わるので注意が必要です。

またOxford Learner's Dictionaries(オックスフォード現代英英辞典)では「人々を楽しませるエンターテインメント競技としてのビデオゲーム」と記載されています。
海外の辞書サイトでも直接身体を動かすものとは限定せず、eスポーツとしての定義付けが行われていることがわかります。

eスポーツの市場規模は拡大中

eスポーツの市場規模は年々拡大しています。世界のeスポーツ市場は、2023年には千数百億円以上、日本でも、2024年には数百億円以上になると予想されています。

その背景には、この数年流行した新型コロナウィルス感染症があります。あらゆるスポーツイベントの開催中止が相次いだ中、自宅で遊べるオンラインゲームの人口が増加しました。その流れに比例するようにeスポーツのイベントが盛んに行われるようになり、現在でも大規模なイベントがいくつも開催されています。

実際、eスポーツの競技人口は全世界で毎年平均5%以上増加しており、増加の勢いが目覚ましいです。
視聴者数も増加しており、2023年には数億人超の視聴者数になる想定です。

飛躍を遂げたeスポーツの歴史

大きな飛躍を遂げたeスポーツですが、eスポーツは以下のような出来事があって大きく発展してきました。

年代 主な出来事
1970年代 ・1972年10月19日にスタンフォード大学の学生が開催した「スペースウォー!」
・1974年「セガTVゲーム機全国コンテスト東京決勝大会」
・「スペースインベーダー選手権」の参加者が全米で1万人
1980年代 ・コンピューターゲームが誕生
・日本では格闘ゲームがブーム
1990年代 ・1991年にはカプコンが「ストリートファイター2」発売
・世界初のプロゲーマーが誕生。
・「eスポーツ」という単語が使われはじめる
・2000年eスポーツオリンピックとして知られるWorld Cyber Gamesが結成
2000年代 ・2006年OCA主催第2回アジア室内競技大会で、eスポーツが正式種目として採用決定
・日本eスポーツ協会設立準備委員会発足
・2011年第1回eスポーツJAPAN CUP 開催
・2018年一般社団法人日本eスポーツ連合設立
2010年代 ・2010年に入ると世界的にeスポーツは急激に成長
・発展を支えたのはオンラインストリーミングサービス
・2021年IOC主催のeスポーツ大会「Olympic Virtual Series」が開催
2020年代 ・課題はあるもののオリンピック正式種目への道も見えてきている

1980年代にコンピューターゲームが誕生しました。その後、1990年代に日本で格闘ゲームが流行し始めています。
2000年代、世界中で「eスポーツ」という単語が使われるようになり、それ以降eスポーツ関連の組織がいくつも発足し、2010年代になり、本格的にeスポーツ業界が世界中で急成長をしています。現在は、eスポーツを本格的にオリンピックの正式種目に採用する動きもあります。

eスポーツの種目と人気度について

eスポーツの種目として採用されているものとして、主に以下のものが挙げられます。

  • FPS
  • TPS
  • 格闘対戦ゲーム
  • レース・スポーツゲーム
  • パズルゲーム
  • MOBA
  • RTS

これらの種目の内容や競技人口などについて解説していきます。

FPS(First Person Shooter)

FPSは「First Person Shooter」の略称で、シューティングゲームのことを指しています。
主に一人称視点のゲームとなっており、バトルロイヤル形式や陣取り形式のものが多いです。人気タイトルとしては以下のものが挙げられます。

  • エーペックスレジェンズ(Apex Legends)
  • コールオブデューティー(Call of Duty)
  • オーバーウォッチ(Overwatch)
  • ヴァロラント(VALORANT)

日本では特にApex Legendsが普及しており、2022年7月には「Global Series 2 Championship」が開催されています。
予選からだと全世界で数千人ものプレイヤーが競技に参加しており、優勝すれば賞金200万ドルを獲得することが可能です。

Apex LegendsやVALORANTは日本などのアジア圏の競技者・観戦者が多いです。
そのため、これらのゲームのeスポーツビジネスに参入する企業が多く見られています。

TPS(Third Person Shooter)

TPSは「Third Person Shooter」の略で、FPSとは異なり三人称視点のゲームのことを指しています。
周囲を広く見て戦略を立てていくプレイが楽しめるゲームとなっています。
人気タイトルとしては以下のものが挙げられます。

  • フォートナイト(FORTNITE)
  • プレイヤーアンノウンズバトルグラウンズ(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)
  • スプラトゥーン2

現在はApex LegendsやVARORANTなどのゲームが日本で人気が高いですが、その前に流行していたのがフォートナイトです。
フォートナイトは最大100人のプレイヤーで行うバトルロイヤルゲームで、参加人数が多くなる分、競技人口も多い傾向にあります。
過去に行われた「Fortnite World Cup 2019」での優勝賞金は約300万ドルでした。

スプラトゥーンも日本で人気が高く、気軽に遊びやすいFPSといった感覚で始められます。
ビジネスとして、TPSへの参入もおすすめできます。

1対1の格闘対戦ゲーム

1対1の格闘対戦ゲームは、その名の通り拳やキャラクターごとの特殊攻撃などを使って戦う対戦ゲームのことです。
場外に相手を押し出したり、体力を削り切ったりすると勝てる仕組みとなっています。人気タイトルとしては以下のものが挙げられます。

  • ストリートファイターV
  • 鉄拳7
  • 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL

日本では元々、格闘ゲームがeスポーツ種目として注目されていました。
今でもその勢いが衰えることはなく、eスポーツ種目としても高い人気を誇っています。2022年には大乱闘スマッシュブラザーズシリーズで「Smash World Tour 2022」が年間を通して実施されています。賞金総額はスマッシュブラザーズ2タイトルで25万ドルとなっており、eスポーツ大会の中でも注目度がかなり高いです。

格闘ゲームは安定した人気を誇っているため、ビジネスとして参入する場合、利益を確保しやすいです。

レース・スポーツゲーム

レース・スポーツゲームとは、車やバイクなどの乗り物、サッカーや野球といった一般的なスポーツを模したゲームです。
実際のスポーツで活躍したプロ選手や乗り物の性能が反映されていることが多く、人気タイトルとしては以下のものが挙げられます。

  • ウイニングイレブン
  • 実況パワフルプロ野球
  • ロケットリーグ(Rocket League)

実況パワフルプロ野球だと、「eBASEBALL プロリーグ」という大会が開催されています。eペナントレースやeクライマックスシリーズなど、実際の野球と似た形で大会が実施されています。この大会のe日本リーグで優勝すれば100万円以上もらえ、各部門に入賞すれば最大で約300万円もらうことが可能です。

これは、あくまでも一例でしかありません。世界大会が行われているタイトルとなると、もっと賞金額が高い場合もあります。

パズルゲーム

パズルゲームは、パズルを動かして相手より長く生き残ったり、早くクリアしたりすると勝利となるゲームです。
プロのレベルとなるとかなりのスピード感が必要で、素早い情報処理能力が求められます。人気タイトルとしては以下のものが挙げられます。

  • ぷよぷよeスポーツ
  • パズル&ドラゴンズ

ぷよぷよeスポーツだと、他の種目と違って12歳以上を対象とした「一般の部」と、小学生のみ対象とした「小学生の部」に分けられて大会が実施されています。代表決定戦では各地域で代表選手が決められ、最後に都道府県代表決定戦で日本一が決まる仕組みとなっています。優勝すれば賞金100万円を獲得可能です。

パズルゲームは海外での人気はさまざまありますが、少なくとも日本で人気を集めている種目の1つとなっています。

MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)

MOBAは、「Multiplayer Online Battle Arena」の略で一部のFPSとはまた違った陣地の取り合いを目的としたゲームです。
いかにして相手から陣地を取り切るか、高度な戦略が求められる種目となっています。人気タイトルとしては以下のものが挙げられます。

  • リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)
  • ドータ2(Dota 2)

League of Legendsは世界にプレイヤー人口が多く、その分大会の賞金が高くなる傾向にあります。
過去に行われた「League of Legends 2018 World Championship」では賞金が645万ドルになりました。

日本では高校生向けの大会の注目度が高く、今後日本人選手が世界で輝けるタイトルとして期待されています。

RTS(Real Time Strategy)

RTSは、「Real Time Strategy」の略です。集団の指揮を執りながらリアルタイムで戦略を駆使し相手と戦うゲームです。
1対1でできるものが多く、たいていのeスポーツ大会ではチームを組んでチーム戦で行われます。
人気タイトルとしては以下のものが挙げられます。

  • クラッシュロワイヤル
  • スタークラフト2(StarCraftⅡ)

クラッシュロワイヤルなどは日本のプロリーグから高校生までの大会、世界大会まで広く大会が行われています。
2019年には「Clash Royale League World Finals」が行われ、賞金総額40万ドルをかけて熱戦が繰り広げられました。

この大会で日本チームが世界大会に出場を決めており、少しずつ注目が集められています。


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日本国内の主なeスポーツ大会を紹介

日本国内の主なスポーツ大会と扱っているタイトルなどを以下の表にまとめました。

大会 扱っている主なタイトル
RAGE ・Shadowverse
・Apex Legends
・モンスターストライク
闘会議 ・ウイニングイレブン
・パズルドラゴンズ
・スプラトゥーン
ストリートファイターリーグ ・ストリートファイター
全国高校eスポーツ選手権 ・League of Legends
STEGE:0 ・クラッシュ・ロワイヤル
・フォートナイト
・League of Legends

これらの大会は、主催者ごとにタイトルで分けられています。
また、大会の内容によって賞金総額も異なります。中には賞金ではなく、副賞が用意されている高校生向けの大会もあります。

競技勢として参加してみたい、あるいはビジネスとして携わりたいタイトルにはどんなものがあるか、ぜひチェックしてみてください。

eスポーツに選ばれやすい・選ばれにくいゲームの傾向

ビジネスとしてeスポーツに携わる企業だと、できれば収益性のあるゲームタイトルに携わりたいと思うのが自然です。
そのため、ゲームタイトルの選び方も大事になってきます。

一般社団法人日本eスポーツ連合であるJeSUによると、以下の4項目がeスポーツの公認条件となっています。

  • ゲーム内容の競技性
  • ゲームとして3カ月以上の運営・販売実績
  • eスポーツの大会の継続性
  • eスポーツとしての大会の興行性

新規性のあるタイトルに参入する場合には、これらの条件を押さえておいてください。

選ばれやすいゲームの傾向

選ばれやすいゲームの特徴としては、「反射神経や精神力、戦略性を問われるゲーム」「スマートフォン用のゲーム」の2つが挙げられます。

PUBGやフォートナイト、Apex Legendsなどのシューティングゲームは、かつて最も配信されたゲームタイトルとなりました。
配信者がプレイするかどうかは、プレイ人口にかなり大きな影響を与えます。そのため、FPSやTPSといったゲームは視野に入れたほうがよいです。

また、今後は誰でも気軽に参入しやすいスマートフォン用のゲームをプレイするプロゲーマーの採用も増えると予想されています。
スマホ版のゲームタイトルのeスポーツはまだ新規性のある分野です。チェックしておきましょう。

選ばれにくいゲームの傾向

選ばれにくいゲームの傾向として、eスポーツがオリンピック競技として採用されない要因の1つとして、暴力的な表現が強いゲームが挙げられています。

例えば、「銃撃戦のあるゲームは暴力的で不適切ではないか」という懸念があります。
実際、特定のタイトルに限定されない大規模なeスポーツの大会では、一部のFPSやTPSは選ばれにくい傾向があります。

JeSUのeスポーツの公認条件には暴力的な面を避ける事項はなくFPSやTPSだからeスポーツとして認められない、というわけではないようですが、FPSやTPSなどのゲームを選ぶ際は、選定するタイトルを慎重に考えたほうがよいでしょう。

【参入すべき?】ビジネスとしてのeスポーツのメリット

ビジネスとしてeスポーツに参入する方法として、「チームのスポンサーになる」「大会を開催する」の2つが挙げられます。

これらの2つの方法を実践することで、いくつかのメリットを得ることができます。
それぞれの参入方法と、そのメリットについて解説していきます。

チームのスポンサーになる

チームのスポンサーとしてeスポーツに参入すれば、以下のようなメリットが得られます。

  • 競技ユニフォームに自社の公告を入れられる
  • 若年層との接点が生まれる
  • 新規参入の余地がある

チームのスポンサーになれば、競技ユニフォームに自社の広告を入れることができます。多くの人の目に触れることで、自社の宣伝を促すことが可能です。

また、チームのスポンサーになると練習環境や自社製品などを選手に提供して、選手の下支えをすることができるため若者との接点が生まれます。
接点が生まれれば企業の存在をアピールでき、さらに「チームが愛用している自社製品」として製品をアピールすることにも繋がります。

そして、新規参入の余地があることもメリットです。eスポーツの市場規模はさらなる拡大が期待されています。
先行投資のためにスポンサーとして名乗りを挙げれば、大きな利益を生む可能性を秘めているのです。

大会を開催する

eスポーツの大会に開催側として参入すると、以下のようなメリットが得られます。

  • 広告効果
  • チケット、グッズ販売による興行収入
  • 大会の放映による収入

大会を開催し、その大会が安定して開催できるものになれば、企業として大きな広告効果が得られ、大会をオフラインで開催することで、チケットやグッズ販売による興行収入も獲得することが可能です。
他にも、会場に来られない方のためにオンラインチケットを販売し、大会の様子を放映することもできるので、そこでの収入も見込めます。

eスポーツ大会の開催には安定した通信環境が必須

eスポーツ大会を開催するのであれば、オンラインでもオフラインでも安定した通信環境は必須です。

MEETING SPACE APなら、下りの通信速度が600Mbps程度安定して出すことができます。
それだけの通信速度が安定して出せる環境なら、eスポーツ大会を開催しても回線のトラブルが発生しにくいです。
仮に回線トラブルが発生したとしても、予備の回線を有料で使うことができるため、円滑に大会運営が進められます。

AP東新宿では、過去にも大型のeスポーツオンライン大会の配信場所として利用されました。
その際、大量のゲームハードやPCなどが使われましたが、通信速度によるトラブルなく大会が進められました。
eスポーツの大会で貸し会議室を利用したいという方は、実績のあるAP Onlineの利用をぜひ視野に入れてみてください。

まとめ

eスポーツはゲームをスポーツ競技に見立てたものとして、昔から海外で人気の高い分野です。
2019年頃から日本でも注目され始め、コロナ禍でも自宅で楽しめるエンターテインメントとして流行したことから、市場規模が拡大し始めました。

eスポーツは大会の開催も増えており、あらゆる企業がスポンサーとして、または大会を主催する形でビジネスとして参入し始めています。
スポンサーになると、チームが賞金を獲得すると一部をもらうことができ、大会を主催するとチケット代などの収入を見込むことができます。

ビジネスとして参入するのであれば、ゲームの認知度や人気を重視する必要があります。戦略性のあるゲームやスマホゲームなどの参入がおすすめでしょう。一方で、FPSやTPSは倫理的な問題が問われがちなジャンルであるため、人気があっても慎重に判断したほうがよいでしょう。

実際に開催するとなると、場所選びに悩むかと思います。MEETING SPACE APは、過去にeスポーツ大会を開催した実績がありますので、貸し会議室での開催もぜひ検討してみてください。オンライン環境などを考慮するのであれば、MEETING SPACE APでのeスポーツ大会の開催がおすすめです。

AP Onlineの貸し会議室情報や貸し会議室の利用の流れは、以下のページでまとめています。
気になる方はチェックしてみてください。

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