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「エビデンス」とは?意味や使い方、重要性を解説!

更新日:2025年02月27日

「エビデンス」という言葉を聞いたことがあるという方は多いことでしょう。昨今のビジネスにおいては、会議や営業の場で頻繁に使われるケースもしばしばです。

「聞いたことはあるけど、実はよく意味を知らない」という方のために、今回は「エビデンス」の言葉の意味や使い方について紹介します。また、エビデンスの重要性や使用目的などについても詳しく解説します。

エビデンスとは

エビデンス(evidence)は、本来は医療用語や学術用語として使われており、「根拠」という意味があります。

ビジネスの場面では、「根拠」や「証拠」または「裏付け」という意味合いで使われています。例えば、「その資料、エビデンスとして残しておいて」というのは「その資料を、証拠として残しておいて」という意味だということです。

エビデンスの大まかな用途として、例えば以下のような使い方があります。

「エビデンス(証拠)を残しておきたいから、そのメールを保存しておいて」
「昨日の会議の話に関してだけど、エビデンス(根拠)はあるの?」

端的にいえば、「根拠」や「証拠」を言い換えたものであれば、エビデンスの使い方として自然な言い回しとなります。本来使用されていた医療業界はもちろんのこと、現代におけるエビデンスは、IT業界や金融業界などさまざまなビジネスシーンで使用されています。

「エビデンス」と混同されがちな言葉

エビデンスと似た意味を持つ言葉には、「ファクト」「ソース」「プルーフ」などがあります。それぞれの違いを理解して適切に使い分けることが重要です。

ファクト(Fact):事実や現実に起こったことを指します。エビデンスは事実を証明するための証拠であるため、ファクトとエビデンスは密接に関連しています。

ソース(Source):情報の出どころや情報源のことを指します。エビデンスを提示する際には、信頼できるソースを示すことが求められます。

プルーフ(Proof):証明や証拠を意味し、エビデンスとほぼ同義で使われることがあります。ただし、プルーフは数学や科学の分野での証明として使われることが多いです。

エビデンスの重要性とは

エビデンスが何かについてはご理解いただけたと思います。ここからはエビデンスの重要性について説明していきます。

一般社会におけるエビデンスの重要性

一般社会においては、政策や制度を決定する際にエビデンスが求められます。例えば、環境問題に関する政策を策定する際には、科学的なデータや研究結果がエビデンスとして活用されます。また、医療の分野では、治療法の有効性を示す臨床試験の結果がエビデンスとして重視されます。

また、個人同士のコミュニケーションにおいても、大事な話し合いや金銭のやり取りなどの場面においてエビデンスは重要です。後から「言った言わない」等で揉めてしまうことがないように、書面に記録を残したり、録画や録音をしたりしてエビデンスを残すのが良いでしょう。

ビジネスシーンにおけるエビデンスの重要性

ビジネスの場面では、意思決定を下す際にエビデンスを求められることが多々あります。

マーケティング:市場調査データや顧客の購買行動に基づくエビデンスをもとに、効果的なプロモーション戦略を立案します。

経営判断:過去の売上データや業界のトレンドを分析し、今後の戦略を立てる際の判断材料とします。

プレゼンテーション:提案や企画の説得力を高めるために、統計データや過去の成功事例を提示することが求められます。

また、会議においてもエビデンスは非常に重要です。例えば、製造業の企業が「今年度は商品Aの生産を○○%増加させたい」という意見を出したとしても、その理由が「なんとなく」や「自分が商品Aを開発したから」では話になりません。こうした理由には、根拠がありません。根拠がないのに、商品Aの生産を増加させることはできないでしょう。

「商品Aは○○%の売り上げ増加が見込まれるから」といった理由、その根拠として「△△省の調査によると、市場が大きくなっている」、「商品Aは毎月○○%ずつ売り上げが伸びている」などの確かな根拠があれば、ビジネスで判断を下しやすくなります。この仮説が妥当であれば、商品Aの生産を増加するという決定にもつながります。

上記の例でわかるように、エビデンスの有無で説得力に大きな差が生まれます。エビデンスが正確かつ具体的であればあるほど、その説得力も強くなります。「会議で周囲を納得させたい」「新しいビジネスを提案したい」という状況においては、エビデンスの存在が何よりも重要です。

これは会議だけに限らず、営業活動の成否においても同じことがいえます。「〇〇という確かな根拠から御社に△△のメリットがある」という営業であれば、強い説得力から契約に至る可能性も高くなります。よほどの話術や信頼関係がなければ、どんな商品やサービスを売り込んでも、エビデンスもなしに信用を得ることは難しいでしょう。

また、責任や原因がどこにあるかを明らかにするためにもエビデンスは重要です。「会議で決定したこと」が必ずビジネスで成功するとは限りません。例えば、会議で「〇〇の根拠があるから△△の事業を始めよう」という決定が下っても、結果的に事業が失敗してしまうことも珍しくありません。

このような時でもエビデンスがあれば、失敗した原因や理由などを推測しやすくなり、今後の企業運営や事業展開などに活かすことができます。逆に、エビデンスがなければ「なぜダメだったのか」が不明瞭となり、同じ失敗を繰り返しやすくなるでしょう。矛盾しているようにも聞こえますが、「リスクヘッジ」という意味合いにおいても、エビデンスは重要な存在となるのです。

エビデンスの存在が特に重要となる会議とは?

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数ある会議の中でも、エビデンスは「役員会議」や「キックオフミーティング」などの開催において特に重要となります。

役員会議

役員会議とは、端的にいえば「企業の方向性を決めるための会議」です。会社の組織体制や資金調達のあり方、代表取締役の選定などを行います。企業運営の最高意思決定会議となるため、ビジネスにおける会議の中でもトップクラスに重要となる会議です。

企業そのものの方向性がこの役員会議で決定するので、エビデンスの重要性をあえて説明する必要もないでしょう。根拠や裏付けもなしに役員会議を行っては、「何となく」という不安定な形で企業運営が行われることになります。高い安定性を保って企業運営を行うには、役員会議の場でも相応のエビデンスが必要なのです。

キックオフミーティング

ここでいう「キックオフミーティング」とは、新しい事業やプロジェクトを立ち上げる際に、メンバーの顔合わせや概要の解説などを行う会議です。いわば、事業やプロジェクトのスタートダッシュを決める重要な会議で、エビデンスの有無によって成否が大きく変化します。

端的にいえば、エビデンスがなければ参加者同士のモチベーションや今後の方向性に影響がでるのです。「新規事業がなぜ重要なのか」「プロジェクトが成功する根拠は何か」をエビデンスで示さなければ、参加者全員が納得して事業をスタートできません。反対にエビデンスが整っていれば、参加者全員が同じ方向を向いて事業をはじめられるので、よりプロジェクトを成功させやすくなるのです。

なお、キックオフミーティングについては、以下のコラムでも詳しく紹介しています。キックオフミーティングの進め方やおすすめの開催場所などを知りたい方であれば、ぜひご参照ください。

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エビデンスを残す方法やコツ

ここからは、エビデンスを適切に残し、活用するためのポイントをいくつかご紹介します。

信頼できる情報源を活用する:公的機関のデータや学術論文、業界の専門レポートなど、信頼性の高いソースを使用することを心がけましょう。

出典を明確にする:プレゼン資料やレポートでは、データの出典を明示するようにしましょう。

視覚的に分かりやすく整理する:グラフや表を活用し、エビデンスとなる内容を直感的に理解できるようにしましょう。

継続的にアップデートする:最新の情報を定期的にチェックし、エビデンスとしての価値を維持しましょう。

エビデンスを有効に活用しよう

今回は、「エビデンス」という言葉の意味と使い方、エビデンスの重要性について説明してきました。ビジネスシーンにおいては憶測で意見するのではなく、理由と根拠の明確にして意見することが大切です。そうすることによって、会議は現実的な話し合いになりますし、発言に説得力が生まれるというわけです。会議をはじめ、ビジネスを有効に進めるために、エビデンスを積極的に使用しましょう。

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